ルベン・ゴンサーレスの墓を訪ねて

ー その1 ー


 1月28日から1週間ほどキューバに行ってきました。ちょっとした休暇を取るつもりだったのと、去年の12月以来必ず近いうちにと思っていたルベンの墓参りをしたかった、というのが今回の目的です。この時期のキューバは乾季にあたり、それほど温度も高くないのでとても過ごしやすく、風もさわやかで快適です。

 早速着いた初日に家を訪問し、奥さんのエネイダに「ミラグロ」を手渡しました。プロモーション用のサンプル盤で音はルベンにも生前に聞いてもらっていたのですが、製品盤はついに渡せずじまいでした。中を開いてジャケットを見ただけで奥さんはウルウル。まだ亡くなった悲しみが続いていることを痛感しました。


 "Cementerio de Colon" 正面入り口 → 

 ルベンのお墓はハバナ大学のすぐ近くにある "Cementerio de Colon" という広大な墓地の中にあり、ここは著名人が多く祀られていることでも有名です。市内からすぐという便利なロケーションのせいか、参拝者も多く見かけました。ここでも日本と同じように墓地の前に花屋さんがあり、そこで花を買って参拝しました。キューバでは他のキリスト教国と同じく火葬をしないので、お墓一つ一つが大きく、それ故に墓地が広大になり、それでもかなり一杯になっているようで、ルベンのお墓に辿り着くのに車で2.3分かかりました。

 写真ではちょっと見えにくいのですが、ト音記号の墓標が立ったルベンのお墓。墓石には生年月日、没年月日、家族からの愛の言葉が書いてあります。奥さんと運転手のおじさんが十字架を切っていたのが印象的でした。やはり革命前派の人達は今でもカトリックなんですね。ここでもまた奥さんはウルウル。ボクも連られて胸がいっぱいになり、ご冥福を心からお祈りしました。

 この後お家の方に再度おじゃまして奥さんから貴重なお話をいっぱい聞きました。この時初めて知ったこともあり、実に興味深いものでした。

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